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生薬いろいろ

10月12日

初めて来られたお客様がたまたまお話しくださった「五味子酢」。
薬膳の料理教室に行かれているそうですが、お酢に生薬の五味子を漬けたもの。
なんとクックパッドにも漢方薬局さんがレシピを載せていました。
五味子は、その名の通り5つの味(酸味、辛味、甘味、苦味、鹹味)があり、咳止め、下痢止め、滋養強壮の働きがあります。
汗や唾液など身体から水分がもれ出るのを防ぐ「固渋」作用というのがあるので、夏の暑い時に汗のかき過ぎを抑え、熱中症予防にも。
ただこの「固渋」作用で、実を食べると口の中が渋くなるのですが、お酢は大丈夫なのかしら・・・?
クックパッドのレシピは、五味子とクコの実が同量入っていましたが、ドレッシングなどに使うと良いそうです。
五味子の入った漢方薬には「麦味参顆粒」という、元気と潤いを補うものがあります。

  • 2023.10.12 Thursday
  • 14:02

生薬いろいろ

10月6日 FB

今年の夏は暑すぎたのか、蚊や蟻などの虫もあまり見かけませんでした。
暑さがゆるんだこれから活発になるのでしょうか。
蟻といえば、漢方では精力剤として使われます。
精子の材料となる亜鉛を多く含んでもいます。
また、熱をとり、腫れを引かせ、毒を消す作用があるといわれ、できもの、腫れ、痛みにも使われます。
昆虫食としても注目されているとか。
もちろん、普段見かける蟻は食べないで下さいね。
漢方薬は本当に色々な物を使います。
試してみようと思った先人のチャレンジ精神に感服いたします。

  • 2023.10.06 Friday
  • 12:52

生薬いろいろ

9月7日 FB

9月10日は十五夜ですので、まん丸い菊の花を「月」に見立ててお月見バージョンのアレンジに。
おまけに9月9日は菊の節句(重陽の節句)です。
不老長寿を願い、菊のお花を飾ったり、お風呂に入れたり、枕に菊の花を詰めて寝たりするそうです。
結構、菊の花の匂いは独特なので、枕はちょっと遠慮したいですが・・・。
栗ご飯やナスを食べる習わしもあります。
漢方では解表、明目、解熱、解毒に使われます。
解表とは風邪を追い出す事、明目とは目をスッキリさせて視力アップする事。
花粉症にも使われます。
お湯をさすと花びらが広がってキレイな事から、花茶としても親しまれていますので、匂いが嫌いでなければどうぞ(すみません、私がこの匂いが苦手なので)。

  • 2022.09.07 Wednesday
  • 12:24

生薬いろいろ

3月18日 FB

とことん疲れた時、急な発熱時、これからでしたら熱中症で倒れそう!という時。

とにかく突発的に体調に異変が現れた時に重宝するのが【牛黄(ごおう)】です。

古来から子供のあらゆる病気、高熱を発する病気、けいれん、神経錯乱などを治癒する目的で飲まれてきました。

牛黄とは、牛の胆石です。

どの牛にもあるものではありませんので、大変貴重で高価な漢方薬です。

毎年取引金額が上昇していますが、まだまだ上がりそう・・という事は漢方薬の値段も、これからも上がる可能性が。

長く飲むのは大変なので、症状のある時に頓服で飲んでいただくと本当に良いものと実感していただけると思います。

実際、私も旅行に行く時には、旅先で体調を崩さないよう必ず持参します。

お酒を飲む方でしたら、飲む前に飲んでおくと後が楽になります。

本当に良いものなのでこれ以上お値段が上がらないでくれるといいな〜と願っています。

  • 2022.03.18 Friday
  • 13:21

生薬いろいろ

12月13日 FB

今年を表す漢字は「金」だそうです。

東京オリンピックパラリンピックの日本の活躍や大谷翔平選手の金字塔、そしてコロナの給付金などによるもの。

「金」は漢方薬でも使われます。

金箔が張り付けられた丸剤がありますが、【見た目が良いから】という理由だけでなく、丸剤の酸化を防ぎます。

また「金」自体が重鎮安心薬といって、気持ちを落ち着かせてくれる働きですので、このご時世に合っていますね。

早くいつもの生活に戻って金箔を飲まなくてもおだやかに過ごせるようになるといいですね。

金相場は値上がりしていますし、続けるにはなかなか高価なお薬です。

ソワソワと落ち着かない方はご相談下さい。

  • 2021.12.13 Monday
  • 15:12

生薬いろいろ

12月11日 FB

19世紀ごろイギリスで始まった「クリスマスティー」は、紅茶にスパイスやドライフルーツを入れて飲みます。

身体もポカポカになり、クリスマスまで楽しむそうです。

スパイスは漢方の生薬と重なるものも多いのです。

シナモンは桂皮、クローブは丁子、スターアニスは大茴香・八角、フェンネルは小茴香。

身体を温めるだけでなく、胃腸機能を高めたり、ストレス緩和にも良いので、クリスマスとは言わず寒いこの時期おすすめです。

ちなみに、スターアニスはインフルエンザ薬【タミフル】の原料です。

ただ化学構造が違うため、スターアニスを食べてもインフルエンザは治りませんのでご注意を。

どんなに温めても冷えが気になる方はご相談下さい。

  • 2021.12.11 Saturday
  • 13:02

生薬いろいろ

12月4日 FB

漢方では「鹿の角」を老化やエネルギー不足などによる【身体の衰え】を改善させる薬として使います。

と言うと、奈良公園の立派な角を思い浮かべる方が多いでしょう。

もちろん成長した鹿の角も「鹿角(ろっかく)」として使いますが、より効果のあるのが幼角「鹿茸(ろくじょう)」です。

【幼角】は子供の鹿の角という意味ではありません。

鹿の角は3,4月にポロっと取れ、5,6月からぐんぐん成長し、毎年生え変わります。

大きくなると骨化しますが、生え変わりすぐの血が通って柔らかく、成長ホルモンもたくさん蓄えた状態、これが【幼角】です。

これから寒くなる時期は身体を温めてもくれますので、よく処方します。

詳しく知りたい方はお声がけ下さい。

  • 2021.12.04 Saturday
  • 13:48

生薬いろいろ

10月4日 FB

健康で長生きするためには【筋肉】が重要とよく言われます。

これ、【量】だけではなく【質】も大事に。

身体を動かす働きだけでなく、ホルモンを産生したり、血液中の糖を取り込んで代謝したりと臓器のような役割もあるのです。

ですから、質が落ちれば健康が損なわれます。

漢方薬でも、同じ【朝鮮人参】でも、6年根の立派なものから、ひげ根のようなヒョロヒョロとしたものまで、名前だけで言えば【朝鮮人参】になってしまいます。

しかし、薬効には大きな差があります。

本当に良いものを使って元気になっていただくためにも、信頼のおける製造・販売のものを。

我々もお手伝いいたします。

  • 2021.10.04 Monday
  • 16:11

生薬いろいろ

6月23日 FB

時々アロマ・ハーブのセミナーをしている姉から「月桃(げっとう)が、漢方でも【砂仁】として使われているそうなんだけど、どんな漢方薬に入っているの?」と質問されました。

「砂仁?」と思ってしらべたところ、【縮砂(しゅくしゃ)】の別名だという事がわかりました。

沖縄や台湾でハーブティーとして飲まれている月桃は葉や実を使いますが、縮砂は種の中身である種子を使い、健胃・整腸の作用があります。

大正漢方胃腸薬にも入っている生薬です。

ただ、厳密に言うと、月桃にも種類があり、縮砂と基原植物が違うようでもあります。

似たところでは、スパイスとして使われる「カルダモン」に分類されるようでもありますし。

カルダモンと呼ばれるものでも4種類の植物の種子から作られるのだとか。

知らない事がいっぱいです。

  • 2021.06.23 Wednesday
  • 12:47

生薬いろいろ

4月29日 FB

今年も自粛のゴールデンウィークとなってしまいました。

桔梗堂田辺薬局は、いつも通り営業しております。

お身体や精神面での不調など、お時間のある時にご相談下さい。

外にお出かけできず、時間を持て余していらっしゃる方、「薬湯」はいかがでしょう?

真冬ではないので全身浸かるのではなく、手湯や足湯にするとリラックスできますよ。

気温差で思ったよりも手足の末端が冷えている方もいらっしゃいますし。

身近なものでは、大根の葉、シソの葉、ミカンの皮、生姜の皮など。

天日干しが面倒な時は、レンジでチンして乾燥させ、目の細かい洗濯ネットなどに入れて下さい。

ヤカンで先に煮出しておいて薄めて使っていただくとカスが出ないです。

おうち時間が少しでも楽しくなると良いですね。

  • 2021.04.29 Thursday
  • 13:59